業務用洗剤を比べるとき、容器の価格だけを見ても安いかどうかは分かりません。製品ごとに、1回の洗濯で使う量が違うからです。洗い上がりが気になっているなら、洗剤を替える前に、いま何をどんな条件で洗っているかも見ておく必要があります。
いまの「1回分」を書き出す
まず、普段よく洗うものを一つ選び、いつもの洗濯を1回分だけ控えます。例えばタオルなら、1回に入れる重さ、運転コース、使っている洗剤と加工剤、それぞれの投入量です。自動投入の場合は、現在の設定値も確認します。洗剤の容器や商品資料に書かれた使用量の目安と、いまの投入量を比べてみてください。
製品資料の使用量は、「水○Lあたり」や「乾燥した洗濯物○kgあたり」など、基準が製品によって異なります。数字だけを見比べず、何に対する量なのかまで確認します。使っている製品が分からなければ、容器のラベルや納品書から製品名を調べるところが先です。
価格は「1回あたり」で比べる
候補の洗剤が出てきたら、現在の製品と同じ1回の洗濯条件を前提に、メーカーが示す使用量から費用を出します。計算は「容器の価格 ÷ 内容量 × 1回の使用量」です。kgとg、LとmLなど、計算する前に単位をそろえます。加工剤や柔軟剤も一緒に替えるなら、その分も別に計算して足します。
容器が安くても、1回の使用量が多ければ費用は逆転することがあります。ここで出るのは洗剤の費用であって、洗濯全体の費用ではありませんが、容器の値段だけで比べるよりは実態に近づきます。
洗い上がりは、同じ条件に近づけて見る
費用だけで決めず、洗い上がりも確かめます。例えば作業着の袖口の汚れが気になるなら、同じ種類の作業着を同程度の量で洗い、洗う前後の袖口を写真に残します。運転コースや柔軟剤まで同時に変えると、洗剤の違いなのか分からなくなります。汚れ方は毎回同じではないので、一度の試し洗いだけで優劣を決めるのも避けたいところです。
もちろん、候補の製品がその洗濯物や設備で使えることが前提です。衣類の表示、洗剤の商品資料、機械の取扱説明書を確認し、使用量や投入方法を自己判断で変えないでください。自動投入装置を使っている場合は、切り替え前に設定や供給方法を販売店・メーカーへ確認します。
相談するときは、何を伝えるか
「今の洗剤を替えたい」だけでは、候補を選ぶ材料が足りません。洗っているもの、1回の量、現在の洗剤名と投入量、使っている機械、気になる仕上がりを伝えていただけると、話を進めやすくなります。洗剤の容器表示や機械の型式が分かる写真があれば、その場で読み違いも減らせます。
ハヤカワでは、業務用洗剤や加工剤、洗濯資材を扱い、用途に合わせた商品選定や商品資料・SDSのご相談を承っています。製品名が決まっていなくても構いません。まずは今の洗い方と、どこを変えたいかをお聞かせください。
※製品の使用条件や取り扱いは、各製品の表示・資料と、使用する機械の取扱説明書を優先してください。